独自ドメインとは?必要性やメリット・デメリット、取得方法などを徹底解説!
独自ドメインについて徹底解説!その役割や必要性から似たような言葉との違い、メリットデメリット、種類ごとの解説や取得方法まで一挙ご紹介します。
更新日:2025/11/28
インターネットを使っていると、「URL」という言葉をよく目にしますよね。
ホームページを見るときに、ブラウザの上部に表示されている「https://」で始まる文字列がURLです。
このURL、「なんとなくわかるけど、詳しくは知らない」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、URLの基礎知識から構造、決め方まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。
なお、ホームページ作成をご検討なら、Wepageをご検討ください。
まずは、URLの基本的な意味と役割について理解していきましょう。
URLは「Uniform Resource Locator」(ユニフォーム・リソース・ロケーター)の略です。
日本語にすると「統一資源位置指定子(とういつしげんいちしていし)」と呼びますが、聴き馴染みはないでしょう。
簡単に言うと、URLは「インターネット上の住所」です。家に住所があるように、インターネット上のホームページにも住所があります。それがURLです。
インターネット上で表示されるもの全てにURLが存在するので、現実世界でいう住所の役割を果たします。
例えば「https://example.com/about」というURLがあれば、それは特定のホームページの特定のページを指し示す住所になります。
この住所を入力することで、世界中のどこからでもそのページにたどり着けます。
郵便物を送る際に住所が必要なように、インターネット上でページを見るためにもURLという住所が必要なのです。
「URL」と似たような使い方をする言葉に「ホームページアドレス」があります。
この二つの言葉、使うのに迷ってしまったことはないでしょうか。
実は、この2つはほぼ同じ意味です。
ホームページアドレスは、URLの中でも特にホームページを指す場合の呼び方です。
そもそもホームページアドレスとは、その名の通り、ホームページを記す住所(アドレス)です。
ホームページ(家)を作ったら、必ずどこにあるか所在を明確にしなくてはいけないので、そのために必要な住所が「ホームページアドレス」となります。
厳密に言えば、URLはホームページだけでなく、画像ファイルや動画ファイルなど、インターネット上のあらゆるものの場所を指し示すことができます。
一方、ホームページアドレスはホームページの場所だけを指します。
ただし、日常的な会話では、URLもホームページアドレスも同じように使って問題ありません。
どちらも「インターネット上の住所」を意味する言葉だと理解しておけば十分です。
URLはインターネット上のHTMLファイル全てに文字列を割り振るという機能があります。
そのため、URLの文字列を知っている、あるいはコピーしておき、アドレスバーに入力すれば該当ページにアクセスすることが可能です。
URLはページだけでなく画像ファイル・動画ファイルにも割り振られているため、URLが正しければファイルも直に開いて視聴できます。
また、ページを誰かに紹介するときにも便利です。
「このページ面白いよ」と伝えたいとき、URLを教えれば、相手も同じページを見ることができます。メールやSNSでURLを共有することで、情報を簡単に伝えられます。
さらに、検索エンジン(GoogleやYahoo!など)がWebサイトを理解するためにもURLは重要です。
URLの文字列から、そのページがどんな内容なのかを検索エンジンが判断する手がかりになります。
URLの最初の部分「https://」は、プロトコルとスキームを表しています。
プロトコルとは、インターネット上でデータをやり取りする際のルール(約束事)のことです。
人間同士の会話で「日本語で話しましょう」というルールがあるように、コンピューター同士の通信にもルールが必要です。
URLでいえば、「http」や「https」がプロトコルにあたり、
といった形式もあります。
プロトコルがあるおかげで円滑なデータ送受信が可能となっていて、インターネット上では重要な役割を果たします。
スキームは、「どのプロトコルを使うか」を示す部分です。
スキームがあると、プロトコルのルールに従った上で通信を行うことができます。
「https://」と書いてあれば、「httpsというルールで通信します」という意味になります。
スキームはプロトコルを含んだ文字列であるため、ふたつは混同されがちです。
プロトコルは「https」であったのに対し、スキームは「https://」と、「://」の部分が増えます。
「://」以前の部分の通信手段に従って通信する、といった判断をしてもらうためにスキームは必要になります。
URLの始まりは、「http://」か「https://」のどちらかになっていることが多いです。この2つには重要な違いがあります。
HTTPとHTTPSの違いは、通信データが暗号化されているかどうかです。
httpは「Hyper Text Transfer Protocol」(ハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル)の略で、Webページを見るための基本的なルールです。
httpsは、httpに「s」が付いたもので、「Secure」(セキュア=安全)を意味します。httpに暗号化(データを他人に見られないようにする技術)の機能を追加したものです。
つまり、通信データの暗号化(SSL化)されているのがHTTPSで、第三者による個人情報の漏洩をより防ぐ仕組みになっています。
一方、通信データが暗号化されていないのがHTTPで、それぞれURLで判断可能です。
サイト運営者・ユーザーどちらの視点から見ても、データが暗号化されているHTTPSを選ぶべきです。
httpsで使われる暗号化技術を「SSL」(エスエスエル)または「TLS」(ティーエルエス)と呼びます。これらは、インターネット上の通信を安全にする技術です。
SSL暗号化が必要な理由は、個人情報を守るためです。
お問い合わせフォームで名前やメールアドレスを入力するとき、httpsで暗号化されていないと、その情報が盗まれる危険性があります。
現在では、Googleも「httpsを使うべき」と推奨しています。httpsのサイトは検索結果で優遇される傾向もあります。
また、httpのサイトをブラウザで開くと「保護されていない通信」という警告が表示されることがあります。
HTTPSはSEOの評価基準としてもあげられているので、サイト運営者側にもメリットがあります。
レンタルサーバーによってはSSL化を無料で行っていることもあるため、必ずHTTPSに設定しておくようにしましょう。
ホスト名は、Webサーバーに与えられた名前を指し、インターネットに接続されている機器の識別のために用います。
基本的には、「www(World Wide Webの略)」がホスト名とされている場合が多いですが、省略されている場合もあります。
ドメインは、URLの中で最も重要な部分の一つです。
「https://www.●●●●.jp/」の場合、「●●●●.jp」がドメインです。
ドメインは、インターネット上で唯一無二の名前です。
電話番号や車のナンバープレートと同じように、同じドメインは世界に2つと存在しません。自分だけの専用の名前を持つことができます。
もともと、コンピューターはインターネット上の場所を「192.168.1.1」のような数字の羅列(IPアドレス)で認識しています。
しかし、数字だけでは人間が覚えにくいため、「example.com」のような文字列に置き換えたものがドメインです。
ドメインは、自分で好きな文字列を選んで取得(購入)することができます。
会社名や商品名、サービス名などをドメインにすることで、覚えてもらいやすくなるでしょう。
運営者が自由に文字列を設定し取得したドメインは独自ドメインと呼ばれ、運営サイトの名前や目的に沿った名前が付けられるのが基本になっています。
ただし、独自ドメインの取得は先着順です。
もし先に希望する文字列が取得されてしまっていた場合は、後から同じものは取得できません。
また、ドメインは様々な理由から後から変更することが難しい部分です。
ですので、ホームページの公開に合わせたドメインの取得は慎重に検討する必要があります。
独自ドメインの取得方法などについては、下記記事で詳しく解説しておりますので、ぜひご参照ください。
ドメインは
と分けられ、それぞれが階層構造になっているのが特徴です。
トップレベルドメインは、ドメイン内部の「.com」や「.net」などの、最後に付随する部分を指します。
元々は、Webサイトの運営目的によって使用するトップレベルドメインを決めるのが良いとされていました。
現在でも、上記のような名残があり、企業が運営するオウンドメディアでは、「.com」や「.jp」を利用するケースが多いです。
最近では地域を表すドメインも登場し、エリアを表すトップレベルドメインも人気を集めています。
ただし、トップレベルドメインによってSEOの評価が変わるわけではないため、どのドメインを使っても問題はありません。
セカンドレベルドメイン(SLD)は、「.(ドット)」で区切られた右から2番目のドメイン名を指します。
例えば、「https://●●●●.jp/」なら「●●●●」、「https://www.●●●●.co.jp/」なら「co」がセカンドレベルドメインです。
トップレベルドメインが「県」、セカンドレベルドメインが「市」と考えるとイメージしやすくなるでしょう。
セカンドレベルドメインもSEOには関係性がないため、ユーザーの視認性が高まるようなドメインを設定する場合が多いです。
サードレベルドメインは「.(ドット)」で区切られた右から3番目のドメイン名です。
ドメイン名が「https://www.●●●●.co.jp/」だった場合、「●●●●」がサードレベルドメインに該当します。
基本的にサードレベルドメインは独自ドメインが多く、運営サイトの名前や目的が設定されているはずです。
中にはフォースレベルドメインまであるサイトもありますが、ほとんどがサードレベルドメイン以下で構成されています。
初めてホームページを作る方は、多くの場合においてサードレベルドメインまで考える必要はありません。
まずはシンプルに、セカンドレベルドメインとトップレベルドメインだけで構成されたドメインから始めるのがおすすめです。
上記のURLの場合の「/blog/」の部分を、サブディレクトリと呼びます。
「https://www.example.com/blog/article.html」の場合、「/blog/」がサブディレクトリです。
サブディレクトリは、サイト内のフォルダ(階層構造)を表しています。
パソコンの中でファイルをフォルダに分けて整理するように、Webサイトでもページをカテゴリーごとに分けて整理します。
例えば、「/blog/」というサブディレクトリには、ブログ記事がまとめられています。
「/products/」には商品ページ、「/about/」には会社概要ページ、という具合に分類できます。
サブディレクトリを適切に設定することで、サイトの構造がわかりやすくなります。
訪問者も「今、サイトのどこを見ているか」が理解しやすくなりますし、検索エンジンもサイトの構造を正しく把握できます。
URLの最後の「index.html」の部分が、ファイル名です。
URLの中では、1番右に記載されている文字列がファイル名にあたります。
「https://www.●●●●.jp/blog/index.html」の場合、「index.html」がファイル名です。
「.html」の部分を拡張子と呼びます。拡張子は、ファイルの種類を示すものです。
「.html」はWebページのファイル、「.jpg」や「.png」は画像ファイル、「.pdf」はPDFファイルであることを表します。
Webページの拡張子としては、「.html」や「.php」などがよく使われます。
ですが最近では、拡張子を表示しないURLも増えています。
「https://www. ●●●●.jp/blog/index」のように、拡張子なしで表示されることもあります。
ファイル名は、そのページの内容がわかる名前にすると良いでしょう。
たとえば、初心者向け手順書などの場合では「01」よりも「beginner-guide」の方がわかりやすいです。
このように、具体的な内容を示す名前の方が訪問者にも検索エンジンにも親切です。
自分のホームページを作るとき、URLをどう決めるかは重要です。
URLを決める場合には、ルールを設けておくと見た側・管理する側も把握しやすくなります。
一度決めたURLは簡単には変更できないため、最初にしっかり考えましょう。
どのようなルールをもとにURLを決めていけばいいのか、おすすめのポイントについて見ていきます。
URLのドメイン部分は、
上記の組み合わせで、3文字以上63文字以下の文字列で作るのがルールです。
そのため、ホームページの内容を表した文字列にしておくと、どのようなホームページなのかわかりやすくなるでしょう。
参考例を以下に記載しておきます。
チーズケーキ専門店のホームページの場合
田中整骨院のホームページの場合
上記のように、サービス名や業種をうまく組み合わせると、ドメイン名でどのようなホームページかが伝わりやすくなります。
ドメイン名によって検索順位に影響がないとされている現在では、主にユーザー側の視点でわかりやすい文字列にすべきでしょう。
車関係の情報サイトのURLが「sports-media.com」となっていた場合、スポーツ関係のメディアなのかと勘違いするかもしれません。
そのため、ホームページの内容を端的に表す、あるいは社名や商品・サービス名の文字列を使う意識をもちましょう。
URLは、できるだけシンプルで分かりやすい文字列にしましょう。
ドメイン名は63文字まで入力できるものの、長すぎる文字列は覚えにくく入力しづらいデメリットがあります。
短いURLの方が、覚えやすく、入力しやすいです。
理想的な長さは、20文字以内ですが、長くても30文字以内に収めるようにしましょう。
また、複雑な文字列は避けます。数字と英字が混在した「abc123xyz」のような文字列は、覚えにくく、入力ミスも起こりやすくなります。
ハイフン(-)で単語を区切るのは良いですが、アンダースコア(_)や他の記号は避けた方が無難です。
シンプルな英数字とハイフンだけで構成するのが基本です。
発音しやすい文字列にすることも大切です。口頭で伝えたときに、相手が聞き取りやすく、綴りを間違えにくい名前を選びましょう。
信頼性の高いドメインを選ぶことも重要です。
トップレベルドメインの中でも人気が高いものと低いものがあります。
当然、人気の高いトップレベルドメインは、ユーザーからみた際の信頼度が高いのでおすすめです。
注意したいのが、信頼性を失う可能性のあるトップレベルドメインがあるという点です。
Blue Coat Systemsの調査内容では、以下のトップレベルドメインは安全性の不明確なサイトの割合が多いと発表しています。
| トップレベルドメイン名 | 要注意サイトの割合 |
| .zip | 100.00% |
| .review | 100.00% |
| .country | 99.97% |
| .kim | 99.74% |
| .cricket | 99.57% |
| .science | 99.35% |
| .work | 98.20% |
| .party | 98.07% |
| .gq (赤道ギニア) | 97.68% |
| .link | 96.98% |
なるべく上記のトップレベルドメインの使用を避けたほうが、ユーザーから警戒されることが少なくなるでしょう。
また、より信頼性を重視するなら、日本で登記しているあるいは日本国内という意味を表す「.co.jp」や「.jp」がおすすめです。
また、普遍的な人気を誇る「.com」や「.net」も、ユーザーに違和感を与えないトップレベルドメインです。
最近では「.shop」や「.blog」といったドメインを使用しているホームページも増えてきているため、ホームページの意図に合ったものを検討しましょう。
ホームページのURLを後から変更するのは容易ではないからこそ、より慎重に決めなくてはいけません。
ここでは、URLを決めるときの注意点について4つご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。
ホームページを作る際、ビジネス利用や集客を考えているのであれば、独自ドメインを取得することをおすすめします。
無料ホームページサービスを使うと、「your-name.service.com」のようなURLになることがあります。
これは、サービス名が入った「共有ドメイン」といわれるドメインです。
共有ドメインを利用すると、共有ドメインを利用している他のホームページの評価も影響されてしまい、SEO対策の効率が悪くなってしまうこともあります。
また、共有ドメインを提供している運営元がサービスを終了してしまった場合には、そのドメインが利用できなくなる点もデメリットです。
また独自ドメインのメリットは、信頼性が高いことです。
独自ドメインを持っていると、「しっかりした事業者だ」という印象を与えられます。
ビジネスでホームページを使うなら、独自ドメインは必須です。
年間1,000円から3,000円程度で取得できるので、ぜひ取得しましょう。
トップレベルドメインによって、ドメインの価格は変動します。
人気のトップレベルドメインなら価格は高くなる傾向にあるため、必ず予算を確認しましょう。
安価なドメインは維持費用が抑えられるメリットはあるものの、不自然な文字列でユーザーに違和感を与える場合があります。
リスクを考えるなら、多少費用は高くとも信頼してもらえるドメインの取得を考えましょう。
また、ドメインは初年度と次年度の費用が異なるため、長期的な使用を前提とした予算の確保を忘れないでください。
ドメインは毎年更新する必要があります。更新を忘れると、ドメインが失効してホームページが表示されなくなるので、自動更新の設定をしておくと安心です。
一般的に、「.com」は年間1,000円から1,500円程度、「.jp」は年間3,000円から5,000円程度、「.co.jp」は年間4,000円から7,000円程度が相場です。
ドメイン取得の際によくあるケースが、綴り間違いに気づかずに取得してしまうことです。
綴り間違いのドメインでホームページを開設してしまった場合、新たにドメインを再取得して変更手続きをしなくてはいけません。
そうなると、手間が増えてしまうだけでなく、追加料金がかかってしまうので、綴り間違いには十分注意しましょう。
ドメイン取得の際は綴りが間違っていないか、購入前に忘れずに再確認してください。
ドメインを決める際、商標権(会社名や商品名の権利)を侵害しないように注意が必要です。
他社が商標登録している名前をドメインにすると、商標権侵害で訴えられる可能性があります。有名企業の名前や、人気商品の名前は避けましょう。
商標を確認するには、特許庁の「特許情報プラットフォーム」というサイトで検索できます。
無料で誰でも利用でき、登録されている商標を調べられます。
また、他社のドメインと似すぎた名前も避けた方が無難です。「トラブルに巻き込まれたくない」という場合は、完全にオリジナルの名前を考えましょう。
心配な場合は、弁護士や知的財産の専門家に相談することもできます。ビジネスで使うドメインなら、専門家のチェックを受けると安心です。
URLの決定から設定までは、以下の流れに沿って進んでいきます。
流れを覚えておくと、ホームページ運用のイメージが沸きやすくなるので、ぜひここで理解しておきましょう。
まず、どんなドメインにするかを決めます。
前述のポイントを参考に、シンプルで覚えやすく、内容が伝わる文字列を考えましょう。
いくつか候補を挙げて、家族や友人に意見を聞くのも良い方法です。
ドメインは、英数字(半角)とハイフン(-)が使えます。
大文字と小文字の区別はないため、「Example.com」も「example.com」も同じドメインとして扱われます。通常は小文字で表記します。
第一候補のドメインが決まったら、そのドメインが取得可能か確認します。
すでに他の人が取得している場合は使えないため、別の候補を考える必要があります。
ドメインが決まったら、ドメイン取得サービスで購入します。
ドメイン取得サービスとは、ドメインを販売・管理している会社のことです。「お名前.com」「ムームードメイン」「Star Domain」などが有名です。
サービスのサイトにアクセスし、希望するドメインを検索します。
<取得可能なら、そのまま購入手続きに進みます。
取得できない場合は、「このドメインは取得済みです」と表示されます。
購入には、クレジットカードや銀行振込などが使えます。料金を支払えば、すぐにドメインが取得できます。
購入時には、個人情報(名前、住所、電話番号、メールアドレス)の登録が必要です。
この情報はWhois(フーイズ)という公開データベースに登録され一般に公開されますが、多くのサービスでは情報を非公開にするオプションがあります。
無事にドメインの取得・購入が終わったら、最後にホームページへ設定する作業です。
最近では、簡単にドメイン設定が可能なレンタルサーバー 、ホームページ作成サービスも増えています。
また、独自ドメインの取得・購入代行を行っている制作会社もあります。
そのため、ドメインをホームページに設定するのが手間取りそうだと感じる方は、事前にサポートしてもらえるか確認しておくといいでしょう。
ドメインを取得する際に、どの販売事業者が提供しているサービスを利用すべきなのか迷う方も多いでしょう。
ここでは、有名なドメイン取得サービスを3つご紹介します。
ドメイン取得サービスをイメージする場合、お名前.comを思い浮かべる方がほとんどです。
お名前.comは国内シェアでNo.1を誇っているドメイン取得サービスとなっています。
どのドメイン取得サービスがいいか悩んでいるなら、お名前.comを選んでおけば間違い無いでしょう。
また、サービスも充実しており、電話・メールのサポートのほか、レンタルサーバーの提供や中古ドメインの販売も展開しています。
ムームードメインは、GMOペパボが運営しているドメイン取得サービスです。
比較的安価に利用できる「ロリポップ!レンタルサーバー」や、カラーミーショップ、グーペといったサービスへの連携が容易な特徴があります。
ドメイン単体でみると、お名前.comよりは高くなってしまうため、連携サービスを使用したい、キャンペーンでお得といった場合に検討するのがおすすめです。
Star Domainは、ネットオウル株式会社が提供しているドメイン取得サービスです。
ドメインの種類は60種類以上とお名前.comやムームードメインより少ないものの、ドメイン取得時にレンタルサーバーが無料でついてくる特典を受けられます。
ドメイン更新費用が若干リーズナブルではあるため、長期的な運用を目的としている場合にStar Domainは検討すべきサービスの1つといえるでしょう。
URLは、SEO(検索エンジン最適化)にも影響を与えます。
SEOとは、GoogleやYahoo!などの検索結果で上位に表示されるための対策のことです。
URLの文字列は、検索順位に影響します。ただし、劇的に順位が変わるわけではありません。あくまで、多くの要素の中の一つです。
URLはSEOのランキング要素に関与していると、Googleのジョン・ミュラー氏は言及しています。
特にURLの変更は、検索エンジンのクローラーにとって別ページだと判断されるため、検索順位に大きく影響を与えてしまうでしょう。
Googleは、URLを見てページの内容を推測します。例えば、「https://example.com/piano-lesson」というURLなら、ピアノレッスンに関するページだと理解します。
そのため、URLには内容を表すキーワード(検索で使われる言葉)を含めることが推奨されています。
「https://example.com/page1」よりも、「https://example.com/beginner-guide」の方が、何のページかわかりやすいです。
また、URLは短くシンプルな方が良いとされています。長すぎるURLは、検索エンジンにも訪問者にも好まれません。
ただし、URLだけで検索順位が決まるわけではありません。
コンテンツ(記事の内容)の質が最も重要です。URLは、あくまで補助的な要素と考えましょう。
内部リンクとは、自分のサイト内のページ同士をつなぐリンクのことです。
内部リンクのURLも、SEOに影響します。
内部リンクを適切に設置することで、検索エンジンがサイト全体を理解しやすくなります。
関連するページ同士をリンクでつなぐことで、サイトの構造が整理されます。
また、内部リンクは訪問者がサイト内を回遊しやすくなります。
ユーザーがサイト内を回遊し滞在時間が長くなると、検索エンジンから「価値のあるサイトだ」と評価されやすくなります。
内部リンクを設置する際は、リンクテキストも工夫しましょう。
「こちら」ではなく、「ピアノ教室の始め方」のように、リンク先の内容がわかる文字にすると効果的です。
一度公開したページのURLを変更すると、SEOに悪影響が出ることがあります。
それまで検索エンジンが評価していた情報がリセットされてしまうためです。
やむを得ずURLを変更する場合は、「リダイレクト」という設定を行いましょう。
リダイレクトとは、古いURLにアクセスした人を、自動的に新しいURLに転送する仕組みです。
特に「301リダイレクト」(恒久的な転送)を設定することで、検索エンジンの評価を新しいURLに引き継ぐことができます。
この設定により、検索順位の下落を最小限に抑えられます。
ただし、URLの変更は避けられるなら避けた方が良いです。最初にしっかりとURLを設計しておくことで、後々の手間を減らせます。
ホームページ作成サービスへ独自ドメインを設定するのは難しそう、と不安な方は、ぜひ弊社が提供している「Wepage」をご検討ください。
今回は、初心者の方向けにホームページアドレス(URL)の基礎知識、ドメインの決定方法について解説しました。
URLは、ホームページがどこにあるのかを表す重要な文字列であり、会社名や商品・サービス名を含むケースが多く見受けられます。
URLを用いてどのような内容のホームページであるかを視覚的に伝え、ユーザーに記憶してもらいやすく工夫するのも重要な施策の1つです。
今回紹介したドメインの決め方や注意点を理解し、魅力的なURLのホームページを運用していきましょう。